シワの溝を埋める方法はコラーゲンやヒアルロン酸などの注入療法ですが、表情を表す筋肉の動きを抑制してシワを改善する方法ボトックス注射です。
ボトックスというのは、A型という血清型毒素だけをボツリヌス菌の神経毒素複合体のうちから精製して取り出した製剤です。
ボツリヌス菌と聞くと一般的に頭に浮かぶのが食中毒ですが、あくまでも調整した毒素を使うので全く問題ありません。
1970年代から欧米ではボトックスによるシワ、多汗症、眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頚、斜視、顔面チック、片頭痛などの多くの疾患治療に使用されています。
日本でも眼瞼痙攣の治療薬として、1997年4月からアラガン社ボトックス注100 (A型ボツリヌス毒素)という商品名で厚生労働省から認可されています。
しかしながら残念なことにシワや多汗症の治療薬としてはまだ認可がおりていません。
よって日本国内ではこの薬が購入できないので、医師が直接製造会社から輸入して治療するため高価なものとなっています。
施術手順
1.洗顔します。
2.検査を行い、使用量等をきめます。
3.細い針を使用してボトックス注射を注入します。痛みに弱い方へは麻酔を使用する場合もあります。
4.施術終了後、化粧をして帰宅していただけます。
アフターケア
1.当日の入浴はできませんが、洗顔やシャワーは可能です。
2.効果確認のために、3週間目に受診が必要です。
ボトックス注射を注入後、効果は2〜4日で現れはじめ、2〜3週間で最大となります。
個人差がありますが、効果の持続は4〜6ヶ月くらいです。